【搭乗レポート】2021年10月の国際線、乗ったら意外に混んでいた

2021年10月半ば、久々の海外出張に出ることになり、ユナイテッド航空で成田~グアム~パラオ線に搭乗しました。最後に国際線を利用して以来、かれこれ1年8か月ぶりの海外です。渡航先や航空会社によって状況は異なりますが、今回は私が乗った路線について、コロナ前との比較や利用した感想を記します。

 

出発前にやること・確認すべきことが多く神経を使う

 

今回の渡航にあたっては、大きく「渡航先の入国・隔離ルール」「航空会社のルール」「日本への帰国ルール」について、事前に確認&準備するべき項目が多数あり、これが従来の旅行と大きく異なる点でした。各種条件は状況に応じて更新されているため「どの情報が最新なのか」を読み誤らないよう注意が必要です。

 

また、パラオ入国と日本帰国の条件である「陰性証明」は、出発が迫ってから検査を受けるため(パラオへの出発前3日以内 / 日本への帰国は現地出国前72時間以内)、果たして無事飛行機に乗れるかどうか、間際まで確定できないという不安がつきまといます。

 

成田空港の様子

 

 

都内から京成電車で成田空港へ到着。乗降客数は以前とは比べ物にならないとは言え、私が想像していたよりは多くの利用がありました。チェックイン時に稼働していたカウンターは、ターミナル1全体の4分の1程度だったかと思います。また、ターミナルビル内の飲食店やショップについては3分の1くらいが営業中といった印象でした。

 

 

ユナイテッド航空は事前にアプリ上に陰性証明のアップロードや個人情報を入力するよう求めており、必要な準備は済ませておいたのですが、結局カウンターでも書類原本の提示が必要となり、チェックイン手続きには15分程度かかりました。私たちのように第一区間のグアムから乗り継いで最終目的地へ向かう人も多いようで、カウンター職員さんも目的地ごとの入国条件を入念に確認していてご苦労なことだと思います。

 

この時期に海外を往来しているのは出張者や駐在員などのビジネス客が中心だと思っていたのですが、実際には客層は多岐にわたっていて、特に北米に出発するらしい学生グループの姿が目立ちました。多くの国で留学ビザの発給が停止していたことを思うと「ようやく動き出してきたのだな」という実感が持てました。

 

機内の搭乗率は8割近く!米軍関係者や乗継客も多い

 

 

チェックインカウンターでの確認作業が終わってしまえば、従来どおりの出国手続きを済ませてゲートへ。搭乗する成田~グアム線の乗客は、日本人が3割程度、あとは米国人やミクロネシアの出身の人々のようで、米軍関係者やその家族が数十人は乗り込んでいたようです。

 

 

この時期だから空いているだろうとの予想とは裏腹に、搭乗率は80%を超えていたのではないでしょうか。使用機材は3列‐3列のB737-800(座席数166)でしたが、隣りが空席ならラッキーといった状況。

 

機内サービスについては、搭乗時にアルコール消毒シートが配布され、機内食は普通に2種類からチョイス、アルコール類はビジネスクラス以上(コロナ対策なのかユナイテッドの通常の基準なのか不明)、免税品販売はなし。

 

パラオ入国は待ち時間を含めて所要約1時間

 

 

グアムで乗り換えて最終目的地のパラオへ。成田~グアム線に比べるとやや空いていて乗客は100名弱くらい。到着すると、全員、入国前に新型コロナの検査が行われます。自身で綿棒を鼻に入れて採取するSelf-Swabという方法で、採取を終えたら、入国審査→手荷物受取りへと進み、到着ロビーに出る手前で検査結果を待ちます。椅子はなく立ったまま待機。陰性結果が出た人から番号が読み上げられ、ここで手首にリストバンドを付けられて「5日後に市内の病院で検査を受けてください。陰性が確認できたらリストバンドを外します」との説明を受けて一連の到着手続きは完了です。所要時間は着陸からロビーに出るまで約1時間でした。

 

外国人観光客の受け入れを再開したパラオ、ダイビング客の姿も

 

 

パラオ到着客の出身地は(あくまで私の感触ですが)半分くらいが地元のパラオ人、もう半分はグアム/ホノルル/米国本土から来ている西洋人が中心で、ダイビング機材を手にしている人もいました。パラオは長らくの鎖国によってゼロ・コロナをほぼ達成し、結果的にアジア太平洋でいち早くワクチン接種済みの観光客の受け入れを再開した国。フライトが少ないため人数はごく少数ですが、旅行が可能になった国から順に人の往来が始まっていることを実感しました。